スクラッチアートに挑戦しました
スクラッチアートをご存知ですか?
日本語で言うなら「削り絵」。真っ黒な表面を削っていくと、下から色のついた層が浮き上がってきます。黒い面に描かれた線をなぞっていけば、普通とはひと味違った幻想的なイラストが誰でも簡単に仕上がるのです!
最近では「大人のぬりえ」に続き、じわじわと人気が出てきているようです。
ぬりえは、色を塗るだけで簡単に美しいイラストを完成させることができ、色のチョイスや塗り方で、自分だけの作品となります。絵のかわいらしさや、無心にぬることで心の癒しとなり、完成した達成感が人気の秘密でした。さらに、集中力アップや、脳の若返りなんかも期待できると言われています。
スクラッチアートもまた同様に、心の癒し、手軽に楽しめるアートとして楽しまれています。
ぬりえのように、単純な作業ながらも、たくさんの色鉛筆を必要としないので、高齢の方にも意外と向いているのではないか?
そう考え、今回、まずは自分でトライしてみました!
やってみてわかったメリット&デメリット
<メリット>
- 完成品が美しい
とにかくキレイだから削っている最中も楽しくできる。表面の黒い部分はマットな質感なのに対して、下層はキラキラ・ツヤツヤでコントラストが目に鮮やか。ただなぞるだけでこんなにキレイな作品ができるのか!と達成感もひとしお。
- 必要な道具は削るものだけ
たくさんの筆やペンは必要なし!削る棒一本でできちゃうので収納もすっきりスマート。机の上がごちゃごちゃしてイライラ…なんてことはありません。
- 絵心&テクニック不要!
線も色もすでについているから、色の濃淡や影、角度など気にすることはありません。しかし、だからといって自由度が低いわけではありません。削る場所や太さを変えたり、オリジナルの模様でアレンジすれば唯一無二の作品に。
- 不器用でも楽しい
削っていくので、思ったよりも脱線したり、ゆがんだりすることは少なかったように感じました。ちょっと歪かな?と思っても遠目から見れば味わいに。
<デメリット>
- 細かいカスが出る
「削る」ので細かいカスが出ます。新聞紙などを下に敷いてから行うことをお勧めします。
←削った分だけ出るカス
- 図柄が細かいと見えにくい
しょうがないことですが、目に負担がかかるかもしれません。休み休みいきましょう。作業に順番がないので、中断しても再開しやすいです。
全体の感想としてスクラッチアート体験、楽しかったです。カリカリと削っていく感触は日常生活で味わうことのできないものだと思います。また、やっていくうちにどんどん華やかになっていくので飽きずに完成させられます。ベースが黒なので、どこまで削ったら模様が壊れてしまうかを考えながら進めていくのもおもしろいです。
一方で、図柄が細かいので、「小さいものを見るのが大変」という方にはおすすめが難しいと感じました。なので、当初のご高齢の方の娯楽に、というのは厳しいと思います。線をなぞるだけでなく、自分の采配で絵を削って広げていくことも楽しみ方のひとつなので、ぬりえのように細かいものだけでなく、もう少し大きな図柄のものがあってもいいのではないかと思いました。ポストカードなどの形態のものもあるようなので、そういったところからチャレンジしてみるのもいいかと思います。
今回使用したのはこちら、
『大人のためのヒーリングスクラッチアート 癒しの森の動物たち』ヨシヤス(学研プラス) (2016/11/29) 1380円(税別)
図柄はこちらをチョイス
線画をなぞります
完成!
エジプト風の鳥にアレンジしてみました。