一昨年亡くなった母のアルバムを作り、三回忌に親戚に送りました。
母は、中学を卒業してすぐに実家から遠く離れた看護学校に入り、そこで就職、結婚。後に離婚し、さらに遠い町へ引っ越して、女手ひとつで私を育ててくれたのでした。
その母が亡くなった際、伯父が「妹がどんな風に生きてきたのか、ほとんど知らないんだよね」と、ポツリと言ったのです。
そこで私は、アルバムを作り、母のことを知ってもらおうと決めました。
伯父や叔母たちに送るためのアルバム作りは、今まで私には見えていなかった母のことを知る機会になりました。
そして、出来上がったアルバムを子どもに見せたところ、
「おばあちゃんはいつも怒ってばかりなイメージだったけど、こんな人生を送ったんだね。今さら、かもだけど、知れて良かったよ」
と、わが子にも母のことを知ってもらうことができたのです。
また、伯父からも、アルバムが届いてすぐに「よく分かった。ありがとう」との電話が。
本当に作って良かったと思います。
今度は「私もこんなアルバムが欲しい」という叔母のアルバムを作ってあげようかと思っています。